本記事に記載されている事項は,筆者が個人で使用するZorin OS (Ubuntu)に関する情報の整理と忘却録を目的としたものであり,設定変更や改造を推奨する目的ではありません.
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本記事は,筆者が自身の使用しているZorin OS (Ubuntu)の環境設定や使用ソフトウェアについての情報を整理し,忘却録にしたものです.
記事は本編が「Zorin OSのインストール編」,「システム系設定編」,「使用アプリとその設定編」の3部と 付録の「Sambaで共有フォルダ設定」,「grubに任意の背景画像を設定」の構成となっています.
本ページでは,Sambaを使用した共有フォルダ設定方法について詳述しています.
記事は本編が「Zorin OSのインストール編」,「システム系設定編」,「使用アプリとその設定編」の3部と 付録の「Sambaで共有フォルダ設定」,「grubに任意の背景画像を設定」の構成となっています.
本ページでは,Sambaを使用した共有フォルダ設定方法について詳述しています.
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目次

Sambaを使った共有には,「Samba利用ユーザ登録」と「共有フォルダのアクセス権」の設定が必要である.
前者の「Samba利用ユーザ登録」はSambaを使用するユーザ全員が登録し,後者のアクセス権で共有するユーザを設定するため,
各フォルダの共有の有無をユーザごとに指定できる.
既存パーティション内フォルダ共有
既存パーティション内に作成したフォルダを共有する.既存パーティションとは,「/home/user/」などのOSインストール時に作られるパーティションである.
通常ユーザが使用するパーティションで共有フォルダを作成するため,マウントオプション等の設定が不要である.
今回は,ホームフォルダ内(/home/ユーザ名/)に共有フォルダを作成する.
今回は,ホームフォルダ内(/home/ユーザ名/)に共有フォルダを作成する.
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Sambaユーザに登録するシステムユーザを作成する.Sambaで共有するユーザは共有元のPC(Samba設定をするPC)のユーザである必要があるため, システム設定や以下のコマンドでPCにユーザを作成する.
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ホームフォルダ内に共有フォルダを作成する.フォルダ名は任意. 以降,例としてフォルダ名「Share」を使用し,複数の共有フォルダ作成例として「Backup」のフォルダ名も使用する.
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Samba設定ファイルを編集する.「/etc/samba/smb.conf」に以下を適宜変更し,追記する.
「valid users」はユーザフォルダの名前を記述する. 例)ユーザ名(システム設定で表示)が「Hoge」でもユーザフォルダ名(/home/内)が「hoge」であれば,「hoge」を使用する. -
Samba利用ユーザとパスワードを登録をする.これは他PCからアクセスする際に必要になる. ユーザ名は共有元のPC(Samba設定をするPC)のホームフォルダ名を使用し,パスワードは任意に設定する.
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Sambaサービスを再起動する.
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他PCで共有フォルダにアクセスし,読み書き(新規ファイルフォルダ作成,編集)できるか確認する.
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PC起動時に自動的に共有されるように設定する.
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Samba共有元のPCを再起動し,他PCで共有フォルダにアクセスし設定を確認する.
マウントデバイス/パーティション共有
マウントデバイスやパーティションを共有する.この方法は特にマルチブート(1台のPCに起動可能なOSが複数ある)環境の場合に効果を発揮する.
各OSで共有設定の上,共有したいパーティションをマウントすることで,起動するOSに関係なく共有することができ,簡易的なNASとして運用可能である.
ここでは,Zorin OS 17.2 で共有設定を行う.
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共有するパーティションを作成し,フォーマットする.複数のOSで読み書きすることを想定し,「exFAT」でフォーマットする.
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パーティションのマウントオプションを変更する.「ディスク」アプリを起動し, マウントするパーティションを選択して「マウントオプションの編集」を選択する.
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マウントオプションでは下図左の手順で設定し,下図右の通りに入力する.入力後,マウントオプションウィンドウを右下の「OK」をクリックし閉じる.
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マウントしたいパーティションを選択し,マウントボタンをクリックしてマウントする. ボタンマークが「▶」から「■」になればマウント完了.
マウントしたパーティションでファイルフォルダを編集できるか確認する. また,PCを再起動した際に自動的にパーティションがマウントされることを確認する. 問題がある場合は,3の右図「マウントオプションの設定」を参考に設定を確認する. -
Sambaユーザに登録するシステムユーザを作成する.Sambaで共有するユーザは共有元のPC(Samba設定をするPC)のユーザである必要があるため, システム設定や以下のコマンドでPCにユーザを作成する.
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ホームフォルダ内に共有フォルダを作成する.フォルダ名は任意. 以降,例としてフォルダ名「Share」を使用し,複数の共有フォルダ作成例として「Backup」のフォルダ名も使用する.
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Samba設定ファイルを編集する.「/etc/samba/smb.conf」に以下を適宜変更し,追記する.
「valid users」はユーザフォルダの名前を記述する. 例)ユーザ名(システム設定で表示)が「Hoge」でもユーザフォルダ名(/home/内)が「hoge」であれば,「hoge」を使用する. -
Samba利用ユーザとパスワードを登録をする.これは他PCからアクセスする際に必要になる. ユーザ名は共有元のPC(Samba設定をするPC)のホームフォルダ名を使用し,パスワードは任意に設定する.
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Sambaサービスを再起動する.
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他PCで共有フォルダにアクセスし,読み書き(新規ファイルフォルダ作成,編集)できるか確認する.
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PC起動時に自動的に共有されるように設定する.
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Samba共有元のPCを再起動し,他PCで共有フォルダにアクセスし設定を確認する.
Tips
Sambaユーザのパスワードを変更する
登録済みのSambaユーザのパスワードを変更する.
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下記のようにSambaユーザ登録と同じコマンドで,パスワードを変更したいユーザを入力し,変更後のパスワードを入力する.
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Sambaを再起動する.
Sambaユーザを削除する
登録済みのSambaユーザを削除する.
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下記のように削除するSambaユーザを入力する.
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Sambaを再起動する.